日本開催が必要だと思った瞬間 さとし

こんばんは!渉外を務めているさとしです。今日は日本開催が必要だと思った瞬間について書こうと思います。

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初っ端からこんなことを言うのも何ですが、実をいうと日本開催をすることについて僕は反対派でした(笑)

 

数百万円単位で予算が膨れ上がったのですからお金を集める係である渉外担当の僕がこう感じたのも当然だと思います。

 

しかし、それでも日本開催に踏み切ったのはちゃんとした理由があります。

 

それは自分の目で確かめることの大切さをことを思い出したからです。

 

旅行でも何でも海外へ行くと、渡航前の予想を裏切られて衝撃を受ける出来事が多くあると思います。

ヨーロッパ系の人ばかりの国だと思っていたけれど案外アジア系の人が多かった…思っていたよりご飯が和食テイスト…海外なのに日本の商品があふれていた…など小さいものも含めると例を挙げればきりがないでしょう。

 

僕が海外で予想を裏切られた出来事は昨年度のIDFC2018でヤンゴン郊外のダラー地区へ行った時のことです。

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現地でのフィールドワークが終わり、ホテルに帰ろうとする時…突然お婆さんが僕に向かって手の平を見せてきました。

 

最初はその手の意味がわからず、あれが物乞いのジェスチャーだったと分かったのはだいぶ後でしたが、あの時のお婆さんのもの言いたげな目、細くシワだらけの手を忘れることができません。

 

大学でミャンマーのことを1年間勉強している僕でさえ、恥ずかしながら僕はその時までそういった貧困の事情を知りませんでした。

 

だって先生はミャンマーの発展具合という一面を強調するばかりで、貧困のことに触れていたとしてもそのことの印象は残っていなかったですから。

 

 

ましてミャンマーを知らないが使うであろう一般的なガイドブックや旅行サイトが貧困や物乞いのことなんて書くわけありません。シュエダゴンパゴダの美しさやミャンマー人の親日度合いだけ強調して終わりです。そして実際ミャンマーに行けばシュエパゴダでインスタ映えをキメて「やっぱ綺麗~」優しいボージョー市場のおっちゃんと話して「めっちゃ親日的~」と宣うでしょう

 

そんなものでミャンマーのすべてを分かっている風に語られたらたまったもんじゃありません。



きっとミャンマー側の人も、我々と同じように日本を色眼鏡で見ていることでしょう。(おそらく1960年代製くらいの)

 

実際にパイロットキャンプでミャンマー側の実行委員を日本に連れて行ったときは「想像と違った」という感想を言ったそうです。

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ですから、さとし的日本開催が必要な理由は「日本へ来るミャンマーの人に色眼鏡を取ってもらいたいから」でまとめられると思います。

 

明るい側面、暗い側面の両方を是非とも知ってもらいたい。そして同じように自分の国のことも顧みて欲しい。

 

もちろん、僕のダラーでの経験も非常に一面的で「そんなんで貧困問題わかった気になるな!」とツッコミが入りそうなのですが、その国について知っている側面を増やすという意味では非常にいい経験であると思います。

 

 

 

 

 

最後になりましたがもしこれを読んでいるあなたがこんな経験を提供することに少しでも価値を感じて頂けたらクラウドファンディングにご協力よろしくお願いいたします。

https://camp-fire.jp/projects/view/110659